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クラリネット奏者・叶光徳の日記です


by clarinette-kanou
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突然の訃報

火曜日の「心、からだ、美肌コンサート」と水曜日の「3.19ミュージックの日」、無事に終わりました。

一つ一つ、とてもいい勉強と思い出にできました。
ミュージックの日では事務局長としてパネルディスカッションの司会という慣れないこともしましたが皆さんの暖かいご協力のおかげでいい話し合いができたと思います。

そんななか、とてもショックな出来事がありました。
火曜日のビューコンの楽屋で仲間と談笑していたときに、先輩からメールが。
思わず、声を上げてしまい、周りの人に「叶さんもそういう声だすんだね」と驚かれるほど普段と違った様子だったそうです。

高校のY先輩の突然の訃報でした。
あまりに突然の事で信じられず、実感がわきませんでした。

その先輩は私をいつも応援してくれていた方で、はじめてであった日の事も鮮明に覚えています。
高校1年生の5月、先輩から「トランペットからクラリネットに替われ」と命令された日でした。ある程度予想していたこととはいえ、落ち込んでいた私に当時OBとして遊びに来ていたY先輩が「僕も中学校までトランペットだったから大丈夫だよ」と声をかけてくれました。

その後も、山形に東北大会に行ったときには山形大学の練習場を手配してくださったりもしていただきました。

高校を卒業後もクラリネットサマーコンサートのことで何かとバックアップしてくれたり、いろいろな相談にものっていただいていました。Y先輩はその後小学校の先生になられてその傍らクラリネットを吹いていたのでいろいろなところであってはいろいろな話をしたりしました。バンド指導を担当されていた頃もよく呼んでいただきました。

いまの学校に移ってからもチェンバーを芸術鑑賞で呼んでくれたり、バスクラを貸してくれたり、本当にお世話になりっぱなしでした。

震災後、一度電話で今年度芸術鑑賞ができなくなったということを話したのと湯沢での吹奏楽の一般の部の東北大会のときにちょっと挨拶程度に声を交わしたのが最後となりました。

私がいろいろなことに苦しんでいたり、悩んでいたりすると、天の声のように心を軽くしてくれるひとことを言ってくれて何度助けられたかわかりません。

棺の中でタキシードと赤いチ蝶タイを着た先輩は穏やかな顔で、今にも起きだしてきてきそうでした。

先輩、いままで本当にありがとうございました。
by clarinette-kanou | 2012-03-24 00:43